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【ナックの日・28年分のありがとう】 今日もここに、笑顔が咲いています——7月9日“ナックの日”に心を寄せて——2025/07/09

 何気ない毎日ほど、実はかけがえのないものかもしれません。
 私たちはこの場所で、その日常を28年という月日をかけて、大切に育んできました。
 
 1997(平成9)年4月23日。
 湯けむりに包まれたこの地に 「NAC湯村」が誕生しました。
 それはまるで、静かに灯る“ぬくもりの火”が、この地域にともされた瞬間でした。
 
 あれから28年——時代はめぐり、介護のあり方も、社会の景色も少しずつ変わってきました。
 でも、変わらなかったものがあります。
 それは、人と人がそっと寄り添い、心を通わせる力。
 目には見えないけれど、確かにここにある“ぬくもり”です。
 
 私を含め、開設当初からこの施設に関わり続けているスタッフは、今ではほんの数名になりました。
 誰かの手を握り、背中をそっと支えながら、共に歩んできた日々には、笑顔も涙もたくさんありました。
 その一つひとつが、NAC湯村という場所を育ててくれたのだと思います。
 
 そして、この施設には、今もたくさんの“声”が息づいています。
 「ここの温泉に入ると、心までほぐれるんだよ」
 ——湯けむりの向こうで笑う、ご利用者様の声
 「母が、また笑うようになりました」
 ——面会に訪れたご家族の、少し涙ぐんだひとこと
 「歩けないと思っていたの。でも、また一歩、踏み出せたの」
 ——その一歩は、人生に光を灯す希望の足音でした
 
 そんな日々の言葉が、私たちの原点を思い出させてくれます。
 介護は、目立たなくてもいい。
 でも、人の人生に触れる仕事だからこそ、そこにある感動は、静かに胸を打ちます。
 
 そして今日、7月9日は「ナックの日」。
 “7(ナ)9(ック)”という語呂にちなんで名づけた、私たちにとって特別な日です。
 
 この日を祝して、ランチはちょっぴり特別なメニューをご用意しました。
 穴子ちらし寿司に肉じゃが、洋ナシ缶、清まし汁——
 そしておやつには、笑顔がとろけるバニラアイスを添えて・・・
 
 「お祝いって、なんだかうれしいね」
 「ちらし寿司の色がきれいで、見ているだけで元気が出るよ」
 「アイスまで出るなんて、最高!」
 
 そんな明るい声がフロアに広がり、今日もたくさんの笑顔が咲いていました。
 その光景こそが、私たちの原動力です。
 
 私たちの誇りは、天然温泉のある暮らし、そして人と人が心を通わせるあたたかな時間。
 湯村の湯にゆっくりと身をゆだねるひとときは、体だけでなく、心までほどいてくれます。
 「今日も気持ちよかったよ」 その一言が、すべてを包み込んでくれます。
 
 この28年で、介護の現場は大きく変わりました。
 でも、どんなに時代が変わっても——
 “人の手でしか伝えられないぬくもり”がある。
 その信念だけは、今も揺らぎません。
 
 私たちはこれからも、社会の変化にしなやかに寄り添いながら、
 「地域に貢献できる、選ばれる施設を目指して」
 一つひとつの出会いを、丁寧に、大切に紡いでいきます。
 
 特別なことではなくていい。
 今日も誰かが、「ここでよかった」と思える日であること。
 その一日一日を、これからも積み重ねていきたいと思っています。
 
 28年分のありがとうを、胸いっぱいに込めて。
 そして——これから出会うすべての人へ、やさしい未来をつないでいけますように・・・
 また明日も、この場所に、笑顔が咲きますように。
 
 相談課 介護支援専門員 堀内貴弘
 

【星に願いを・七夕飾り2025】 短冊に込めた想いが、星空でそっと輝く夜に──2025/07/07

 今年も、利用者の皆さまとスタッフが一緒に、心を込めて短冊に願いごとを記しました。
 「元気で過ごせますように」
 「また家族に会えますように」
 「美味しいものをたくさん食べたい!」
 書かれたひと言ひと言には、その人らしさと、暮らしの中の小さな幸せへの想いがにじみ出ていて、思わず胸があたたかくなります。
 
 織姫と彦星が年に一度だけ再会できるという、七夕の夜。
 笹竹に願いを結ぶこの風習は、古代中国の星伝説と、日本古来の「棚機(たなばた)」の行事が合わさったものといわれています。
 
 天へとまっすぐ伸びる笹に願いを託すその姿は、まるで空に向かって祈るようでした。
 
 冗談を交えながら、笑顔で願いごとを綴る利用者皆さまの姿に、スタッフの心もあたたかく満たされました。
 
 短冊に込められた願いが、どうか星空へと届きますように──
 例年、七夕は梅雨と重なりがちですが、今年こそ、星空のベールが雲の隙間から顔を出し、天の川が私たちに語りかけてくれることを願っています。
 
 ブログをご覧の皆さまにも、星空の下、心穏やかなひとときが訪れますように・・・
 
 画像は、ギャラリーでお楽しみください。
 https://www.nac-yumura.com/gallery/#n1001217
 
 行事委員会 看護職 清水
 

【カレーフェア2025 第1弾】 北のごちそう、香りとともに——「札幌風スープカレー」登場!2025/07/03

 いよいよ始まりました、今月の食のイベント「カレーフェア」!
 トップバッターを飾るのは、北海道・札幌発祥のご当地グルメ「スープカレー」です♪
 
 サラリとしたスープ状のカレーに、じっくり煮込んだゴロゴロ野菜‼️
 カレーなのに まるで“和のだし汁”のような深みがあり 口にした瞬間——
 ふわりと広がるだしの香りとスパイスのハーモニー
 
 利尻昆布や鮭節、かつお・椎茸などから丁寧にとっただしは、どこか懐かしく、体にスッとしみわたるようなやさしさ♡
 その中に、ピリッと効いたスパイスの刺激が絶妙なアクセントになり、暑さで落ちがちな食欲をグッと呼び覚ましてくれます!
 
 主役の野菜たちは、ひとつひとつが堂々とした存在感。
 
 甘くてホクホクかぼちゃに人参
 シャキッとレンコン
 彩り豊かなブロッコリー
 じゃがいもはスプーンでほぐれるほどやわらかく
 
 食べるたびに“北海道の大地”を感じさせてくれます
 
 思わず最後の一滴まで飲み干したくなる、スープの奥深さ。
 ひと皿に込められた、素材・出汁・スパイスの三重奏が、心も身体もじんわり温めてくれました。
 
 ――“カレーって、こんなに繊細でやさしい味だったんだ”
 そんな新しい発見と感動をくれる、札幌風スープカレー。
 
 カレーフェアはまだ始まったばかり。
 食べるたびに“旅する気分”が楽しめる、カレーの世界へようこそ!
 
 管理栄養士 小池
 

【夏の入口で願う】 旬を味わう行事食「夏越ごはん」2025/06/30

 年の真ん中、心と身体をととのえる——
 
 今日のランチは、6月30日の“夏越(なごし)の祓(はらえ)”にちなんだ行事食、「夏越ごはん」でした。
 
 一年の折り返しを迎えるこの日。
 前半の疲れや厄を払い、これから迎える暑い夏を健やかに過ごせるように――
 日本各地で古くから受け継がれてきた習わしがあります。
 
 そんな“節目の食”としてお出しした本日の「夏越ごはん」は、雑穀ごはんの上に、「茅の輪」をイメージした夏野菜のかき揚げをのせた、彩りも味わいも豊かな一皿。
 
 ゴーヤのほろ苦さ
 玉葱のやさしい甘み
 赤パプリカの彩り
 
 ひと口頬ばるごとに、旬の恵みがふんわりと口いっぱいに広がり、大根おろしでさっぱりと、初夏の風のような心地よい余韻を残します。
 
 そしてお供には、ほんのり三つ葉が香るお吸い物。
 まるで心まで洗い流されるような清涼感で、季節の移ろいを五感で味わえるひとときに。
 
 ――これは、ただのごはんではありません。
 「ここまでよくがんばったね」と、半年間の自分に優しく声をかけるような、癒しと感謝のごちそうです。
 
 さあ、ここから後半のスタート!
 食べることは、生きる力。
 皆様の毎日に、笑顔と元気が満ちていきますように――

 管理栄養士 小池

【紫陽花とともに、笑顔咲くひととき】 6月にお誕生日を迎えられた皆様へ、新たな季節の輝きを込めて2025/06/30

 しとしとと雨音が響く梅雨の季節。
 曇り空の合間にも、夏を予感させる光が顔をのぞかせています。
 この季節に生まれた皆様の笑顔は、まるで雨上がりの空にかかる虹のよう。
 
 そんな希望に満ちた6月にお誕生日を迎えられた、入所者6名様、通所リハビリ利用者4名様へ――心から感謝と祝福を込めたバースデーセレモニーを開催いたしました♪
 
 ♪♪お誕生日おめでとうございます♪♪
 バースデーカードをお贈りし、スタッフ一同で「ハッピーバースデー」を歌い上げると、その場に咲いたのは「笑顔」という名の花束――その笑顔が、フロアを明るく照らしてくれました♪
 
 6月に生まれた皆様は、雨の中でも凛と咲く紫陽花のように、やさしさと希望を静かに届けてくださる、かけがえのない存在です。
 
 「梅雨の雨が育むのは、次の季節への贈り物」
 そうであるように、皆様のこれからの一年が、健やかであたたかく、そして笑顔と幸せに満ちた日々となりますように――
 スタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。
 
 これからも、紫陽花のように色とりどりのやさしさが咲き誇る、そんな穏やかな時間をともに紡いでまいりましょう。
 
 行事委員会
 

【初夏のおやつ作り】 涼を呼ぶ、オレンジ香る爽やかムース2025/06/24

 梅雨の蒸し暑さが続く中、施設内にふんわりと広がる柑橘の香り──
 そんな季節にぴったりの涼やかスイーツを皆様と一緒に手作りしました♪
 
 今回は、見た目も味わいも爽やかな「オレンジ風味のデザートムース」
 牛乳と専用の素を合わせて、くるくると混ぜれば、あっという間にぷるぷるのムースが完成!
 さらに、手作りのオレンジジュレとみかん缶を贅沢にトッピングし、まるでパフェのような彩りに仕上げました。
 
 口に運べば、ふわっと広がる柑橘の香りと、やさしい甘さに思わずにっこり。
 「涼しげで、おいしそう!」
 「みかんの酸味がアクセントになっていて、さっぱり食べられるね」
 「昔、子どもと一緒に作ったのを思い出して懐かしい気持ちになったわ」
 そんな嬉しい声があちこちから聞こえてきて、会話も笑顔も自然と弾むひとときに──
 
 おやつ作りに向ける皆さんの真剣なまなざし。
 そして、懐かしい家庭の味を思い出しながら過ごすひとときに、心までぽかぽかと温まりました。
 
 これからも、四季を感じるおいしい時間を皆様とともに──
 食支援委員会では、心に残る「味の記憶」をひとつひとつ丁寧に紡いでまいります。

 画像は、ギャラリーでお楽しみください。
 https://www.nac-yumura.com/gallery/#n1001204
 
 食支援員会 保坂
 

【郷土料理特集・韓国】 彩り鮮やかに心もほぐれる、混ぜて楽しむ“ビビンバ”の世界へ——2025/06/19

 今月の郷土料理は、韓国の家庭で長く愛されてきた国民食「ビビンバ」です!
 
 ごはんの上に、色とりどりのナムル(味付け野菜)、甘辛く炒めた牛肉、卵、そして欠かせないキムチを美しく盛り付けたこの一品。
 目にも楽しく、香りからも食欲がそそられる、まさに“五感で味わう”料理です。
 
 「ビビンバ」とは、韓国語で“混ぜご飯”を意味します。
 さまざまな具材を一緒に混ぜて食べるスタイルは、まるで食卓を囲む人たちの心がひとつになるような温かさがあります。
 栄養バランスもよく、野菜がたっぷり摂れることから、健康を気づかう高齢の皆さまにもぴったりのメニューです。
 
 今回ご提供したのは、特製のコチュジャンダレを添えた本格派!
 ピリリとした辛さと、発酵の旨味が絶妙に絡み合い、キムチの酸味もアクセントに。
 「おかわりしたい!」「いつもより食が進んだわ」と笑顔があふれる昼食時間となりました。
 
 もともと「ビビンバ」は、季節の野菜や余ったおかずを活かす知恵から生まれた料理。
 地域や家庭によって具材や味付けが異なり、その土地ならではの“おふくろの味”として今も受け継がれています。
 
 お祝いごとやハレの日にも食べられてきた「ビビンバ」
 みんなで混ぜて、味わいながら、自然と会話も弾む——
 
 これからも、国や文化を越えて、心と体が元気になる“郷土の味”を大切に、皆さまにお届けしてまいります♪
 一皿から広がる笑顔と健康を、皆さまへ——
 
 管理栄養士 小池
 

【心をつなぐ日常の安心レポート2025vol.4】 梅雨の合間に咲いた、笑顔のひととき2025/06/18

 じめじめとした季節も、皆様の笑顔があれば心は晴れ模様!
 そんな思いを込めて、音楽や映像、クイズを通じたレクリエーションイベントを開催しました。
 ふとした瞬間にこぼれる笑顔、耳を傾けてくださる真剣なまなざし、そして仲間とのほっとする会話——
 日々のささやかな取り組みが、身も心もやさしくほぐす“ゆとりの時間”へと変わっていくのを感じています。
 
 このレポートでは、そんな皆様の表情や小さな変化を丁寧にお伝えし、ご家族の皆様にも安心と温もりをお届けできれば幸いです。
 
 これからも、利用者様とご家族様をつなぐ「日常のかけ橋」として、心を込めて日々の様子をお届けしてまいります。
 「今日も、ここに笑顔がある」──どうぞ、次号もお楽しみに。

 画像は、ギャラリーでお楽しみください。
  https://www.nac-yumura.com/gallery/#n1001200

 スタッフ一同より
 

【必見!驚愕のクオリティ】 リハビリが楽しみに!利用者H様の“神業”が、みんなの心を明るく照らします!2025/06/17

 昨年度もご紹介したH様の作品が、今年はさらに進化して帰ってきました!
 思わずため息が漏れるほどの美しさと緻密さ――
 その出来栄えに、利用者様もスタッフも毎回感動しています。
 
 きっかけは、手先のリハビリ。
 でも今では「H様のアトリエから生まれるアート作品」として、通所リハビリに彩りを添えてくださっています。そのクオリティは、もはやプロ級!
 
 スタッフが用意した見本をヒントに、折り紙の配色や紙の折り方の工夫、飾り紐の太さや長さまで妥協せず、細部にまでこだわって仕上げてくださいます。
 さらに材料が足りない時は、自宅の裏山から自然の素材を調達するというこだわりぶり!
 “ないものは創り出す”――まさに、職人魂ここにあり。
 
 完成した作品は、季節の花や風物詩をモチーフにしたものが多く、見る人の心を和ませてくれます。飾りつけもご自身で行い、展示が終わると「みんなにあげてね」と思いやりあふれる一言も添えてくださいます。
 
 利用者様からは「毎月感動しちゃう!」 「来月も楽しみ!」 「すごく丁寧でキレイ」と、笑顔と称賛の声があふれています。
 
 H様の作品は、単なる“作業”ではなく、心を動かす芸術。
 そしてその一つひとつが、「誰かを笑顔にしたい」というH様の想いに満ちています。
 
 H様、本当にありがとうございます。
 これからもどうか無理のないペースで、楽しみながら“感動”を届けてくださいね。
 
 通所リハビリ 藤野
 

【心にアロハを】 ハワイアンミュージックで癒しのひととき2025/06/05

 6月に入り、雨音に包まれる梅雨の季節――
 そんなじめじめとした空気をやさしく吹き飛ばすように、まるで南国の風が吹き抜けたような特別な時間が訪れました。
 
 この日、施設にお越しくださったのは、癒しの音楽を届ける「ナレオハワイアンズ」の皆様。
 色とりどりのアロハシャツに身を包み、やさしい歌声と心地よいハーモニーで、ハワイの風景を目の前に広げてくれました。
 
 ハワイ語で「声の集まり」や「調和」を意味する“ナレオ”――
 その名のとおり、美しいハーモニーが私たちの心にやさしく寄り添い、まるで波音のように静かに癒してくれました。
 
 アロハシャツに身を包んだメンバーの皆様が、懐かしの名曲をハワイアンテイストで披露すると、自然と手拍子が起こり、歌声が重なり合い、笑顔が花開きました。
 
 「ハワイに行ったみたい!」
 「あの音色に包まれて、心がほどけました」
 「もう一度聴きたい、心があったかくなる音楽だった」
 そんな感想があちこちから聞かれ、まさに“癒しのひととき”が生まれました。
 
 音楽には、空間を変え、心を整える力があります。
 そして、ナレオハワイアンズの音楽は、まるで心のオアシス。
 日常を忘れ、ハワイアンタイムのゆったりとしたひとときが届けられました。
 
 この夏も、暑さに負けず、心に潤いと元気を!
 そんな願いを込めて、私たちはこれからも笑顔をお届けします。
 「ナレオハワイアンズ」の皆様、本当にありがとうございました。

 画像は、ギャラリーでお楽しみください。
 https://www.nac-yumura.com/gallery/#n1001197
 
 通所リハビリ 堀内